白昼月

どんなに明るい月でも天の下では霞むしかない。

この果てしない河の流れの向こうには日月の眠る世界があるという。
共に同じ住処に棲みながら、月はどこまで行っても日の輝きに消し炭にされ、白い炭が残るばかりだ。
身命を賭して同じ主君に仕えながら、永久に埋まることのない溝が、文人と武人の間にあるように。







「白昼」はまひるのことですね。昼間にぽっかりと浮かんでいる白い月。
今度は間違っていなかった……!良かったです。あの白い月を見ていると、本当に球体なのかと思ってしまいます。
薄い和紙を、真っ青な空に貼り付けたとしか。あの現実感のなさが何ともいえません。

甘興覇です。万年夏男……じゃなくて。戦略戦術にも長けていたのに突撃隊長のイメージしかないのは何故だ。
中国では長らく武人が政権の主体となることはありませんでした。たとえ、皇帝を名乗ったのが武人であっても、
政権中枢を担うのは文人階級というのが鉄則であるところは、日本の歴史と大きく異なりますよね。
それを、白昼の月に重ねてみたのですが、解説書かないといけない時点で既にだめだめです。絵で伝えるって難しい。
パステル挑戦画でしたが見事に玉砕。服の色は4色使って濁っただけだった…模様とか入れたかったんですけど…。



用紙サイズ:B5 使用画材:パステル、不透明水彩、墨汁、アートペン。

06.11.08完成




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