月謳

月に今宵も誘われて。

そろそろ見頃かと皆が寝静まった頃合を見計らって塀を越えた。
酒も肴も持たず、満月と影を友にして暫し夜桜に酔うことにしよう。
満つれば欠け、咲けば散る。今はただその儚い間を惜しもう。







「月謳」………えーっとたぶんこれはお題配布者様の造語と思われます。
では分解して。「謳」は声をそろえて歌う、「月」はそのままですね。
ただ、「moon」となると夢心地で彷徨うという意味もあるそうです。へー知らなかった…。
羊叔子の徘徊癖は案外月光浴だったかもしれませんね。
中国では花と言えば梅や牡丹のイメージですが桜はどうだったのでしょう。

一番頑張ったはずの桜が全然それっぽく見えませんねー乾笑。
あのなんとも妖しげな美しさはどうやったら出せるのでしょうか。
羊叔子の服が少林寺拳法ちっくになったのはなぜだ。(言われましても。)


用紙サイズ:B5 使用画材:不透明水彩、墨汁

07.04.23完成




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