月灯

おわりのよる。

白日の下に晒されなかった亀裂は
白光が昏く深く暴いてしまった。

お互い、最後まで幻想を抱いておれば結末は変わっただろうか。







荀文若が病死か自死か未だに結論が出ていないのですが(みなとの中で。)
この絵は一応、自死説に拠って描いていました。
普通に薬湯を飲んでいるだけ、でも良かったのですが、月の光って何かぎりぎりの感覚があるような。
有名な空箱事件ですが、荀文若のような見切りのいい人が空箱を待っていたとも思えないので、
もし自死としたら、空箱が届く前には自ら裁いていそうな気がするのはみなとだけでしょうか。


用紙サイズ:B5 使用画材:不透明水彩、墨汁、マニキュア

07.11.17完成




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