月雫

止まることを知らず。

凍える冷たい色をした。
しかし月から零れ落ちる銀の欠片は水晶ではなく。
はらはらはら、はら。
跡形もなく、砂の隙間に消えていく。







「月雫」これはお題配布者さまの造語ではないかと……。
月の雫、となると星や蛍やと色々思い浮かびましたが、結局「涙」に落ち着きました。
「古来女性は太陽であった。」というような女系の中原の民族は居なかったようですし、
この時代は女性=月と捉えられるかなあと。月の天女、蔡文姫というイメージです。

とにかく、肌の色にこだわろう!というのが目標でした。陰影のある肌という感じ。
なのに、重ねれば重ねるほど濁ってしまって…筆を止めるタイミングが難しいと実感しました。



用紙サイズ:B5 使用画材:不透明水彩、墨汁、マニキュア

07.05.01完成




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