見極めるのを拒むかのような。

胡蝶の舞

胡蝶といえば姜伯約です。今ではあまりそのイメージを持ってはいないのですが、
吉川英治氏が日本人に植え付けた可憐な武者像は健在ですね。確かにいろんな意味で華がありますね。
若武者は未だ完成されていない肉体の危うさと、若さ特有の余裕の無さが相俟って儚げな感じになるんですよね。
…我ながらなんて高いハードルを設けたんだ…。(呆然)この若武者イメージ+姜伯約の不敵さを同時に
画面に入れようとして、かなり長期間お蔵入りしていました。尚且つ蝶を溢れるほど描きたかったんですが…。
さすがに画面が五月蝿すぎることに気がついて、アゲハチョウを四羽だけ。
黄色の背景部分はすべて蝶で埋め尽くされているという想定だったんですよーー。
いろいろ課題の残る一作になりました…。

用紙サイズ:B6 使用画材:不透明水彩、墨汁

06.11.11完成