生も死も、もうどうでもよい。

哀楽均し

荀奉倩です。友人に見せたら「オフィーリアだね。」という返事が。鋭いです。
虚無思想を奉じていたということですが、老荘で言う虚無と自分の理解している虚無と同じなのかな。
思想方面までお勉強しないといけないなんて、恐るべし三国志。竹林七賢を思えば避けて通れませんが。
奥方を亡くしてからの荀奉倩って現世になんの未練もなかったのかなあと。
というより、奥方が唯一、自分を今の世に繋ぎ止めている縁だったのかと思うと痛々しいです。
『世説新語』で揶揄されているような惑溺ではなく、奥方が生きる為の糧だったのかもしれません。
そこまで世を見捨てさせたものは何だったんでしょうね…。
それにしても、いろんな要素を詰め込みすぎました。和紙はもっと細かく千切って荀奉倩の左手から
花びらがひらひら散っていく感じにしたかったのですが、みなとはそこまで器用な指先をしていなかった…。
「花と共に我散らむ…」を目指して完敗。難しい…。

用紙サイズ:B4 使用画材:不透明水彩、色鉛筆、マニキュア、アートペン、和紙

07.01.31完成