胡笳歌　送顔真卿使赴河隴

一聯目　…　君不聞胡笳声最悲
二聯目　…　紫髯緑眼胡人吹
三聯目　…　吹之一曲猶未了
四聯目　…　愁殺楼蘭征戍児
五聯目　…　涼秋八月蕭関道
六聯目　…　北風吹断天山草
七聯目　…　崑崙山南月欲斜
八聯目　…　胡人向月吹胡笳
九聯目　…　胡笳怨兮将送君
十聯目　…　秦山遥望隴山雲
十一聯目　…　辺城夜夜多愁夢
十二聯目　…　向月胡笳誰喜聞




　盛唐の詩人、岑参（字は不明。）の詩です。時代下りすぎですから。漢詩では一番好きな詩人です。安西に任官していたため、シルクロードを詠った詩が多いです。（日本語訳の本がないとぎゃあぎゃあ喚いています。）次点に李白や古詩の無名氏（古詩十九首とか。）がきたりします。（聞いてません。）

　そこで、好きなものと好きなものを組み合わせよう！と、この『胡笳歌』をむりやり三国志変換。一聯につき一枚の絵を描いていこうという無謀なお題に挑戦です。ちなみに胡笳とは葦笛のことで、縦笛らしいです。（西アジアのメイという笛が起源らしい…どんな形なのかなあ。）

　漢文、及び書き下し文と訳文は『ＮＨＫ漢詩紀行（四）』（監修：石川忠久　ＮＨＫ出版）から引用させていただきました。